水泳の基本姿勢「ストリームライン(けのび)」は、 まっすぐ遠くへ進むための大切なフォームです。
ところが中高年のレッスンでは、 「腕を耳の横まで伸ばして」と伝えても、
- 腕が途中で止まる
- 肩がすくむ
- 背中が反ってしまう
というケースがとても多いです。
■ 多くの水泳指導者は“肩だけ”を見る
一般的な指導では、
ストリームラインが取れない =肩が固い =肩をもっと伸ばして!
という流れになりがちです。
でも実際には、 肩だけを頑張っても腕は上がりません。
なぜなら、腕を上げる動きには 肩だけでなく 広背筋・胸椎・肋骨・体幹 など 多くの部位が関わっているからです。
■ 腕が上がらない本当の原因は“広背筋の緊張”だった
今回の生徒さん(中高年)も、 「頑張って伸ばしているのに、どうしても腕が上がらない」 という状態でした。
姿勢と動きを確認すると、 肩そのものより 脇の下〜背中にかけての張り が強い。
触ってみると、 広背筋がガチガチに緊張している状態。
広背筋はとても大きな筋肉で、
仙骨・腰椎・胸椎・腸骨稜・肩甲骨・上腕骨など、 身体の多くの場所に付着している筋肉です。

※画像 ナツメ社 プロが教える筋肉のしくみ・はたらき より
そのため、広背筋が固くなると、
- 腕が上に伸びない
- 肩が前に引っ張られる
- 背中が反りやすくなる
- ストリームラインがつくれない
という影響が出ます。
■ レッスン中に軽擦で広背筋をゆるめてみた
そこで、プールサイドで
- 脇の下〜背中にかけて
- 広背筋のラインに沿って
- 軽くさする(軽擦)
というシンプルなアプローチを数分だけ行いました。
強く押すのではなく、 “力みをほどく”ようにやさしく。
■ 数分後、腕がスッと上がるように変化
軽擦のあと、もう一度ストリームラインをとってもらうと、
- 腕が耳の横まで自然に伸びる
- 肩の力みが抜ける
- 背中が反らず、まっすぐに近い姿勢
- けのびの伸びが明らかに変わる
という変化が出ました。
生徒さん自身も 「さっきより全然上がる!」 と驚かれていました。
■ “できない動き”を責めるのではなく、“できる身体”をつくる
今回のケースで改めて感じたのは、
フォームを直す前に、 そのフォームがとれる身体の状態をつくることが大切
ということ。
- 中高年は広背筋が固まりやすい
- 肩だけの問題ではない
- ほんの少し身体を整えるだけで動きは大きく変わる
水泳の上達は、 「頑張って伸ばす」より「伸びる身体をつくる」ほうが早い。
これは、普通の水泳指導者にはなかなかできない視点。 あなたの“整体×運動指導”の強みが活きる部分。
■ 水泳の姿勢で悩む中高年の方へ
- ストリームラインがうまくとれない
- けのびでまっすぐ進めない
- 肩や背中がすぐ疲れる
- 腕が上がりにくい
そんな方は、 フォームだけでなく 身体の状態(筋肉の緊張・姿勢・柔軟性) を整えることで、 一気に変化が出ることがあります。
岡崎市のカラダ・かえるLABOでは、 整体×運動指導で水泳の姿勢づくりもサポートしています。
この記事は過去のブログをリライトして運用しています。
